秋のおはなしの絵本

10月~11月にかけてご紹介してきました、秋の絵本。
秋らしさ満載のお話を、ピックアップしてみました。

Karite’s pick up “秋のおはなしの絵本

秋といえば、やはり子どもたちにとっては色づく葉っぱ、木の実などの自然物でしょうか。

どんぐりぼうやのオッケとピレリル。
ある日、かしわの葉に乗り飛び出して行くと、洗濯屋の上に落ちてしまい…。
はしばみのヌッタも巻き込んだ冒険で出会う、たくさんの森の住人たち。
秋がつまった一冊です。
さく・え:エルサ・ベスコフ
やく:石井登志子
『どんぐりぼうやのぼうけん』
童話館出版

ある日、大声で吠えたくなった山犬。
力いっぱい吠えると、体じゅうの元気が全部飛び出してしまって…。
木の実で描かれた山犬が躍動感たっぷりに、ちょっとこわくなったりまた元気になったり。
その姿を見ていると、なんだか元気が湧いてくる一冊です。
作:田島征三
『ガオ』
福音館書店

秋、野ねずみたちが冬支度に出かけると、落ち葉や木の実がいっぱい。
さっそく遊びにいそしみます。
秋から春にかけての、身近な植物を使ったたくさんの遊び。
季節を感じる遊びにつながる一冊です。
さく:相澤悦子
え:長谷川直子
『野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から春まで』
福音館書店

くるみの中には何があるのでしょう。
手の上でゆらしたり耳をあててみると見えてくる、くるみの中の小さな世界。
やさしい色づかいの美しい絵が、その小さな世界を広げてくれます。
静かで穏やかな中に、想像力がぎゅっとつまった一冊です。
作:たかおゆうこ
『くるみのなかには』
講談社

ほかにも、秋といえば…で連想するお話いろいろ。
空想がたのしい絵本から、暮らしを描いた地に足の着いた物語まで。

仲良しのおおくまとこぐま。
食事中に見つけた種をまいてみると…。
状況を楽しむくまたちの様子と時折出てくるナレーションのような文章が心地よい、のんびり楽しい一冊です。
ぶん:レンナート・ヘルシング
え:スベン・オットー
やく:奥田継夫、木村由利子
『かぼちゃひこうせんぷっくらこ』
アリス館

帽子をかぶりラッパを持って、森へ散歩に出かけたぼく。
すると大きなライオンが昼寝をしていて…。
動物がどんどん増える楽しい散歩。
その姿やふるまいを味わいつつ、森の中での楽しい時間を過ごしてください。
ぶん/え:マリー・ホール・エッツ
やく:まさきるりこ
『もりのなか』
福音館書店

何か楽しい遊びはないか、お母さんにたずねた男の子。
お母さんから、お星さまのおうち探しを教えてもらいます。
さっそく探しに出かけてみると…。
あっと驚くお星さまの小さなおうち。
秋に楽しんでみませんか。
文:渡辺鉄太
絵:加藤チャコ
『おほしさまのちいさなおうち』
瑞雲社

10月、荷車に牛をつないだお父さん。
この一年に作り育てたものを積み込み、市場へと出かけます。
丁寧に描かれた、一家の一年間の暮らし。
どこかほっとするような、あたたかさと静かさに満ちた一冊です。
ぶん:ドナルド・ホール
え:バーバラ・クーニー
やく:もきかずこ
『にぐるまひいて』
ほるぷ出版

四季の変化がはっきりとしている日本、そして欧米から南半球の国まで。
どんな秋の情景も、美しさにあふれています。
ぜひお子さんと楽しんでみてくださいね。

※絵本紹介(TwitterInstagramで更新中)のまとめ記事です。