お月さまの絵本

9月は、お月さまの絵本をピックアップしました。
秋は空気が澄んで夜空がきれいに見えると言われています。
お月見・中秋の名月だけではなく、折に触れて夜空を見上げてみるのも良いですね。

Karite’s pick up “お月さまの絵本”

まずは、まんまるのお月さまが主題の絵本から。

夜、屋根の上が明るくなりあらわれたお月さま。
ところがお月さまに黒い雲がかかってしまい…。
お月さまの豊かな表情や絵からにじみ出るあたたかさと、やわらかな文章。
読んだあとは空のお月さまを見るたびにあいさつしてしまう、そんな一冊です。
さく:林明子
『おつきさまこんばんは』
福音館書店

ある晩、お月さまからおつかいを頼まれた月のぼうや。
元気よく地上へと降りていきます。
ハプニングや出会いを経ながら軽快に降りていく月のぼうやは果たして…。
満月の日、月のぼうやに会いたくなる一冊です。
さく・え:イブ・スパング・オルセン
やく:やまのうちきよこ
『つきのぼうや』
福音館書店

「パパ、お月さまとって!」とお願いされたお父さん。
高い山のてっぺんに長いはしごをかけて、お月さまのもとを訪ねます。
ページが上下左右に広がるしかけで絵本の世界もグッと広がる、大きな満月が印象的な一冊です。
さく:エリック・カール
やく:もりひさし
『パパ、お月さまとって!』
偕成社

赤ちゃんが見ている空に、やわらかく光る満月。
バレエの練習帰りの女の子、運動靴を買って帰る男の子、山奥にいるクマの親子、みんなの空の上に丸い月が光ります。
ご褒美のようなお月さまにやさしく照らされ、あたたかな気持ちに包まれる一冊です。
作:荒井良二
『きょうはそらにまるいつき』
偕成社

そして、秋といえばお月見。

木の上で何やら準備をしている14ひきかぞく。
できたのは、お月見台でした。
豊かな自然に囲まれたお月見台で迎える夜。
月明かりに照らされて、楽しい時間を過ごします。
お月見が楽しみになる一冊です。
さく:いわむらかずお
『14ひきのおつきみ』
童心社

空き地のすみで朝ごはん中のじっちょりんの家族。
今夜のお月見のために、「おたのしみのみ」を作ることにしました。
じっちょりんのゆく所には秋の草花がいっぱい。
今年はおたのしみのみを用意して、お月見に備えましょう。
作:かとうあじゅ
『じっちょりんとおつきさま』
文溪堂

満月の夜のお話、お月さまが印象的な絵本。

キャベツくんが歩いていると、向こうからやってきたのはブタヤマさん。
…ではなく、大きなトンカツでした。
味のある文章とそれをあらわしたすばらしい絵は、読めば読むほど味わい深い。
最終的に、月が輝く一冊です。
さく:長新太
『つきよのキャベツくん』
文研出版

こわくないこわくない。おまじないを唱えてから、きつねのきっこは町へと出かけます。
心強いお供と一緒に夜道を歩いて着いたのは、町のお豆腐屋さんでした。
リズミカルな文章でつづられた秋の満月の夜のお話を、たっぷり楽しんでください。
さく:こいでやすこ
『やまこえ のこえ かわこえて』
福音館書店

こんな風に、お月さまに注目してみると、あれもこれもといろいろな絵本がありました。
「月夜のおはなしの絵本」として、また続きの記事に紹介します。

※こちらは、絵本紹介(TwitterInstagramで更新中)のまとめ記事です。

 

絵本